しろちどり繁殖保護

三重県の県鳥・シロチドリは伊勢湾岸に周年棲息するスズメより一回り大きいくらいのチドリのなかまで、県内では、河芸町、津市、香良洲町、また志摩半島などの一部の海岸で繁殖しています。

シロチドリの好む繁殖環境は草のあまりはえていない砂浜、海岸近くの砂礫地ですが、そのような場所では最近、釣りやジェットスキー、イヌの散歩などを目的とした人の侵入が多くなり、繁殖成功率がさがってきています。当会では、このシロチドリの繁殖保護活動として、毎年3月ごろから8月ごろまで、河芸町の田中川河口に近い海岸に人が入らないよう保護柵をもうけ、看板を立てて海岸利用者にアピールすると同時に、 繁殖状況の調査を行っています。

河芸町田中川河口から津市にかけての海岸で1996年、1997年には20羽を越えるヒナが観察されていましたが、残念なことにここ数年のヒナの孵化数は合計で2、3羽と、極めて低くなっています。

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